惜別、フラノエクスプレス(1998.8.31)

・第1部:ノロッコ号本日最終日

昨日まで大雨のため、この旅行の実施そのものが危ぶまれていたが、 天気はありがたいことに晴れ上がった。 本州の方では土砂崩れその他のため、北斗星をはじめとして定期列車に かなりの影響が出ているそうだ。北斗星は常磐線経由となると予想していたが、 某スジの情報では仙台折り返しになっているそうだ。(未確認)

午前7時50分、札幌駅8番ホームに旭川行L特急スーパーホワイトアロー1号が止まっている。 今日はこれに乗って旅は始まるのである。
売店でサントイッチを買い乗り込む。4号車8番D席これが僕の座席。お気づきの方もいるかと思うが、 ここは指定席だ。今回使用しているきっぷは「ふらの・びえいフリーキップ」というもので、 大人6200円で滝川〜旭川〜富良野トライアングルゾーン+富良野〜幾寅間が、普通・快速列車乗り放題の きっぷなのだ。4日間有効で、フリー区間内までは往復特急の指定席が利用できる。なお自由席用もあり、 こちらは5200円であとは同じ。シーズン期は指定席用は9200円と価格が跳ね上がる(汗)。

途中、滝川であの711系900番台(901,902)が留置されていた。 しばらく釘付けになり、あの別れの日を思い出してしまった。 僕はこの900番台、特に901番には特別の思いがある。 北海道の列車の中で、唯一2段窓になっているのだ。試作車とはいいながらも、車内の雰囲気は 他の711系とは全く異なり、試作車ながら比較的揺れが少ない車両だったのだ。 それでも、時代の流れには勝てず、今年のダイヤ改正と共に、運用からははずされた。 そして、量産された731系にその道を譲ったのである。
・・・今度こそ、最後の見納めなんだな、と・・・。

ひさびさに特急なんて乗るので、1時間20分という旅は短くも感じられる。いつも快速で通っている 光景も今日は違う。時速130kmのスピードを誇る785系は、9時20分に遅れもなく旭川駅に滑り込んだ。
本当はもう1本遅らせても良かったのだが、このあとは781系のライラック3号。やはり乗るなら785系の方がいい。 次に乗るのが、メインの1つ「富良野美瑛ノロッコ号」。これは全車自由席なので、当然ギリギリに行っては座れないと思った。 だからこそ、1時間以上も前に旭川入りする必要があった・・・のだが。

結局、肩透かしを食らってしまった(笑)。数分前に臨時の富良野行普通列車が出ているので、観光客でも そっちの方に乗っていってしまう。どうやらノロッコ号にはあまり興味はなかったようだ。
そしてお目当てのノロッコ号が入線。いち早く、客車の入口前のカーペット部分をゲット!!この車両は、半分が 座席、半分がカーペットとなっている。なぜトロッコ車両に乗らないのかというと、旭川〜美瑛間は 時速65kmのスピードで走る関係上、安全面の問題で乗せられないのである。 そこで、美瑛到着後すぐに移れるように対策を打ったのだ。最初、数えるほどしかいなかった乗客が、 旭川発車直前には、ほぼ満席になったのだ。やはりなんだかんだ言っても、最終日だから乗りに来るのだな。 乗客は大半が学生と思われた、やはりな・・・(笑)。

10時28分、富良野美瑛ノロッコ号は定刻どおり旭川を発車。DE15型機関車が引っ張っているとは 思えないほどの加速で美瑛まで突っ走る。客車の方はスハフ22型といって、いわゆる旧型客車である。 うちの両親も昔よく乗ったそうだ。

10時58分美瑛到着、すぐさまトロッコ車両に移る。狙いを定めていた一番後ろの席を確保。 ここから見る景色はパノラマ感がより拡大する。美瑛から富良野までは、最高速度30kmという、 全国一遅い列車へと変わる。昨シーズンまでは釧路や網走を走っていたが、新型ノロッコ号の製造と共に こっちに移ってきたのだ。でも、よく見ると、五稜郭で改造されたものだった。
幸い雨も降ってなく、のろのろのろっこ〜と言わんばかりの低速度でゆっくりと走っていく。 流れる風を受けながら、約1時間半のノロッコ車両の旅を存分に味わう。
今回も良かったが、やはりこのノロッコ号をもっと満喫するなら「流氷ノロッコ号」乗るのがいい。 2月のと〜っても寒い時期に、この吹きっざらしのトロッコ車両ですごすひとときは、とても 楽しいかもしれない。
そして12時15分、富良野に到着。短い時間だったが、楽しかった♪


・第2部:富良野漫遊記(笑)

富良野に到着してから、とりあえずお昼ごはん。近くのラーメン屋に入ると、そこはあの北の国から のメンバーが入った店らしく、自慢げに色紙が飾られていた(笑)。 ここの「みそらーめん」はなかなかのもんだ。はじめて味わったタイプのみそだった。

それから、市内循環バスに乗り「ワイン工場」「チーズ工房」「はるにれ館」「ふらのアイスミルク工房」 「丘の写真館」と回る。行く先々で“ワインものの試食・試飲”があったのだが、げこちゃんである僕にはそれが 堪能できなかった(汗)。チーズソフトクリームというものは食べた、うまい!!
しかし、店員は無愛想だった(笑)。もうちょっと商売っけ出してくれ。 よくよく考えたら、レンタサイクルでも利用すればよかったのかなとも考えたが、こっちは坂が多いので やめて正解。でも、バスは1時間に1本しか来ない(爆)。

4時間しかなかったが、それなりに回れたのでよしとするか(笑)。

・第3部:リゾート田園休暇ふらの4号〜さようならフラノエクスプレス〜

第2のメインはこれ!!今年限りで引退するフラノエクスプレスの乗車である。 10月には、「さよならフラノ号」として函館や帯広の方を走るのだが、おそらく指定券は発売5分で 売り切れると予想している。まさに長野新幹線1番列車より倍率は高いだろう。なぜなら、長野新幹線は 8両なのに対して、フラノエクスプレスは4両しかないのだ。まさに、死闘が繰り広げられるだろう。
そこで、その前に乗ってしまえという事である。この日は平日、しかも小中高生はすでに学校が始まっている。 そう、つまりライバルは大学生。
そして手に入れた指定券は「先頭車4号車の1番A席」これがどういうイミを持つかは、 ファンの人ならもうわかるよね?そう、完全なる展望席なのである!!
しかも、この券を取った日が・・・(笑)。

まぁ、それはおいといてこのフラノエクスプレス自体、僕は乗るのが始めてなのである(^^;)。 それでこの座席・・・いいんかな?
率直な感想とすれば、「やっぱええわぁ・・・(^^)」。 かねてから乗りたいとは思っていた。しかし、他のリゾート列車に魅かれこのフラノエクスプレスとは 遠ざかっていた。だから、トマムサホロエクスプレスやノースレインボーエクスプレスには乗っている。 アルファコンチネンタルの時にくやしい思いをしていた、結局乗る事がなく2度と走らなくなってしまったからだ。 しかし、今度は違う。ちゃんと乗り納めが出来たのである。北海道リゾート列車第2弾として登場した フラノエクスプレスは、観光の主役として一世を風靡していた。そして1988年にはブルーリボン賞も 受賞したのである。
そんな列車も、あとわずかで走る事はなくなる・・・やはり老朽化には勝てなかった。

16時28分、定刻どおりリゾート田園休暇ふらの4号は富良野を出発。 約2時間の行程ながら、中身の詰まったものになるであろう。
発車してすぐ、トンネルが多くなる。この辺りは山が多いのでトンネルが多いのは仕方がない。 そういえば、なんだかんだ言ってこの展望席はほぼ満席になっていた。他の車両はガラガラだろう。 元がキハ80系なので、スピードはたいして出ない。しかし、リゾート列車にスピードはいらない。 少しでも長く乗っている事が楽しみなのだから・・・。

滝川に到着するともうこの先はトンネルはない。 あとは来た道を戻るだけ。夕暮れもすぐだ、そんな景色が一層思い出を作ってくれる。 途中幌向で待ち合わせのため、運転停車。終点札幌が近づくにつれ、時間がすごく短く感じられてくる。 普通の2時間なら、その2時間が何時間にも感じられる。でも、札幌市内に入るともう終わり?もっと乗っていたい という気持ちが強くなってくる。でも、そうは行かない。終点は終点、18時32分遅れもなく、 リゾート田園休暇ふらの4号は札幌に到着した。しばらくその車体を見つめながら、 最後の力走に期待を込めた。きっと10月は盛り上がるのだろうと。

10月はいちおう狙ってみるつもりだが、おそらく厳しいのではないかと思う。 9月も土日祝しか走らないため、普段はみられない。 おそらく、10月の苗穂工場公開のときはもしかしたらいるかもしれないので、そのときが 本当のお別れになるだろう。下手すれば、今日で最後かもしれないが(苦笑)。

最後に、ありがとう・・そしてお疲れ様。

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